『このかまってちゃん!!それって誰かに見つけてほしい、愛してほしいってことだよ!!』
~ワンエグ第二話のざっくりあらすじ~
アイちゃんは不思議な地下空間で青沼ねいるちゃんという女の子と出会う。
どうやら、ねいるちゃんは死なせてしまった妹の為にエッグを割っているみたい
家に帰ると先生が来ていたがアイちゃんは何も言わない
不思議な空間で誤って卵を割ると、鈴原南ちゃんという女の子がでてくる
ワンダーキラーと言われる南ちゃんのパワハラ教師らしい怪物が襲ってきて
アイちゃんがブチ切れてトサカにきたぜ!の決め台詞を言って倒す、先生さよーならー!!!
その後、ねいるちゃんと友達になって次回に続く!!
~感想~
今回も登場したアイちゃんの決め台詞トサカにきたぜ!!まさか今後も敵倒す度に使う感じかな?
正直、第2話はすごくわかりやすくシンプル
いじめ、体罰というダークな問題さえなければ、卵割る→少女が敵に襲われる→頑張って倒す→少女が救われるという
朝の魔法少女ものかな?とさえ思えてしまうほどの王道構成!
アイちゃんの天真爛漫さと、いじめや体罰というダークな問題のコントラストが際立って凄く面白かったです。
にしてもバトル中のアイちゃんのドスの利いた声が好きです
それでは私なりに今回気になった考察を!
~これは私の個人的見解です~
小糸と先生
どうやら小糸ちゃんのいじめの原因は、先生にあるようです。
校内で人気の先生に贔屓目で見られる小糸ちゃんは、クラスの女子からの嫉妬でいじめられた
先生の後を追うような意味深なカットは、小糸ちゃんと先生がなんらかの関係にあったと思わせるような演出だと思いました。
しかしアイちゃんの嫌ってはいない発言からして先生はそこまで悪い人ではないのかもしれません。仮に小糸の自殺の原因が先生にあったのならばアイちゃんは先生が嫌いなはずだと思います。
第1話でのオッドアイで友達がいないアイちゃんに親友なろうよと提案する、どこか聖女のような小糸ちゃんのイメージとは一変
第2話では自分のイジメらている様子をアイちゃんに撮影させる際、悪魔のような不気味な笑顔に見える印象を受けたのは私だけでしょうか?
家庭訪問のお母さんの位置
アイちゃんが家に帰ると先生が来ています。どうやら不登校のアイの様子を見に来たようです。
しかしこの家に来た先生とお母さんの席順に違和感を覚えます。
先生と生徒が向かい合うのはわかるのですが、アイちゃんママも先生の隣で同じく向かい合っています。
普通なら娘の隣に座るのでは?
どちらにせよこの先生からはどこか不穏な香りがします。
アイは少女を救う
全部わたしが悪いと自分を卑下する南に対しアイは
『このかまってちゃん!!それって誰かに見つけてほしい、愛してほしいってことだよ!!』
と一喝します。
教師から体罰を受けるのは自分が悪いから、でも本当は誰かに救ってほしい、かまってほしい、見つけてほしい、愛してほしい。
『ここよ、ここにいるわ…』
と泣きながら心の叫びを呟く、そんな南にアイは私が見つけてやるよ!!
とばかりにボロボロになりながらも敵を倒します
これは造り手からの真っ直ぐなメッセージが伝わる、非常に良いシーンだと思いました。
思春期ヤンキーのアイちゃん
普段のおとなしいアイちゃんとは一変
バトルになるとトサカにきたぜ!!とブチギレてヤンキー口調になります
『うるせぇ!!ババア!』なんかはもう完全に思春期の不良って感じですね
ちなみにこの時のドスの利いた声が私は大好きです
次のエッグの名前?
2話のラストでアイちゃんがガチャから出したエッグ暗号解読
;?25)5→TUBASA
次回はつばさちゃん?恐らくエッグには少女しかいないので次回も女の子だと思われます。
実際の解読表は第一話の記事で紹介してます↓
青沼ねいると妹
ねいるは自分が死なせてしまった妹の為に戦うのだといいます
そしてアイは友達の小糸の為に戦うという理由に対し
それは自分の為ではないのか?嫌いな自分を変えるための贖罪の為ではないのか?というような疑問を投げかけます
一方自分大好きなねいるはそうではないといいます
自己肯定力の強いねいるにとって妹を救うことは、義務のような者なのかもしれません
ノブレス・オブリージュ(持つべきものの義務)という貴族のような強い救済思想は彼女が高貴なものの現れなのかもしれません
彼女の名刺にはこう書かれています
ブルーコーポレーション 副社長 青沼ねいる
この若さで副社長ということなので社名のブルー(青沼)から察するに社長は親なのだと推測されます
彼女の身だしなみを見るにお金持ちであるとこは間違いなさそうです
しかしウラアカは大量のエッグで戦う、ねいるの自暴自棄のようにも見える行動に対し
『あいつも死にたいのかもしれない』
と忠告します、アイツもという言い方は気になりますが
ねいるは自分大好き、とアイに強がりながらも
本当は死なせてしまった妹に対して後悔しているのかもしれません
死にたがりな子供
ウラアカにアイツも死にたがっているのかもと指摘されたアイは
水に落ちる?カットと共に小糸を思い出します
いじめられていても平然としていた小糸をみるとどこか死にたがっていた
ようにも見えます。
自殺の種類
私が考えるに自殺には2種類あります
現状が嫌で、現状から解放されるための手段としての逃避する為の自殺(後天的自殺)→この場合は現状が変化すれば当人にとっては、生きる価値のある世界になりうる可能性があります。
この世界自体が嫌で、生まれながらに世界と相性の悪い人間のセカイから飛び立つ為の自殺(先天的自殺)→この場合は現状が変化しようと、世界自体を当人が嫌っている為どうしようもない。
仮に先天的自殺をした人間を生き返らせたとして
それは当人にとって本当に救いなのかは非常に難しい問題です。
アイのスマホと鳥
アイちゃんの持つスマホケースと部屋のノートパソコンにはサングラスをつけたキーウィ(鳥)が描かれています。
キーウィといえば飛べない鳥(過去の見て見ぬふりをしていたアイのメタファー?)として有名です。トサカにきたぜ!やワンダーエッグなど鳥に関係するイメージが作品内では多々見受けられます。
ロッカーという逃避場所
第一話にてくるみとアイが掃除用具入れロッカーに逃げるという場面がありました。
第二話では小糸がいじめられている様子をロッカーに入って撮影してるシーンがあります。これはアイが掃除用具入れに逃げ込んでいるともとれます。
いじめられている者にとってはロッカーというのは逃避場所のシンボルなのかもしれません
カエルの歌とカエルの王子様
2話でアイはエッグを転がしながらカエルの歌を歌っています。
そういえば1話でもアイの部屋の表札にカエルが飾られていました。
様々なモチーフででてくるカエルですがどういった意味があるのでしょうか?
カエルと言えばグリム童話に『カエルの王子様』があります
少し類似性を比較していきます。
カエルの王子様との類似性
・アイの部屋の表札にカエル
・小糸がアイの部屋のベッドで寝る
・友だちになって親友になろうよと提案
・カエルの歌を口ずさむ
作中序盤でカエルが王女に 「自分を王女様のお友達にしてくれて、隣に座って同じ皿から食事を取って、あなたのベッドで寝かせてくれるのなら…」
というセリフがあります
その後カエルは実は魔法をかけられた王子だったことが判明し、見事王女様と結ばれるのです
彫像になった小糸=魔法をかけられてカエルになった王子とすれば
似ているような気もします
この物語ではラスト王女のキスで魔法がとけるともされていますので
アイが彫像の小糸にキスするなんてシーンがあるかもしれません
ワンダーキラーとは?
今回で恐らく判明したワンダーキラー=トラウマの形
ということは前回の斧持った女もくるみのトラウマの形なのでしょう
他にもなにか言っていたようなので秘密がありそうです。
今回も最高だったワンダーエッグ・プライオリティ!!
OPとEDの考察はまた時間があればしたいと思います。
それでは次回もトサカにきたぜ!!!!